旅の楽しみを広げる、地元スーパーで地酒を買って“飲み比べ旅”。
今回は、山形県庄内地方の魅力を「米」と「酒」の視点からご紹介します。
庄内地方(鶴岡市・酒田市・庄内町・遊佐町)は、全国でも有数の米どころ・酒どころとして知られています。
豊かな自然に恵まれたこの土地では、美味しいお米と、個性豊かな地酒が育まれてきました。
そして何より、観光客にとってうれしいのは、「安くて旨くて、種類が豊富」ということ!
庄内に来たら、スーパーや地元の酒屋さんをのぞいてみてください。
“地元に愛される本物”が気軽に手に入ります。
今回は、そんな庄内のお米と地酒を深掘りして、「わたうさぎで楽しむ飲み比べ旅」をテーマにご案内します。
鳥海山と庄内平野が育む、最高のお米
庄内の田んぼを見渡せば一面の緑。
この地域では、全国的にも評価の高いブランド米が数多く栽培されています。
主な庄内産米
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はえぬき
山形県オリジナル品種で、粘りと歯ごたえ、冷めても美味しいのが特徴。業務用としても人気が高い。 -
つや姫
白く美しい外観と上品なツヤ、濃厚な甘みとコク、もっちりとした食感が特徴。冷めても美味しいため、お弁当やおにぎりにも最適です。 -
雪若丸
つや姫の弟分とされる新しい品種。大粒で粒立ちがしっかりし、もっちり食感が魅力。クセのないさっぱりした味わいと食べごたえが魅力。 -
ひとめぼれ
粘りと柔らかさのバランスが良い品種で、幅広い料理に合います。 -
あきたこまち・コシヒカリ・ササニシキ
全国的にも有名な品種も栽培されています。 -
酒米(日本酒用米)
「美山錦」「出羽燦々」「雪女神」「出羽の里」など、酒造り専用の酒米も多く作られています。 -
もち米
「ヒメノモチ」「でわのもち」「こゆきもち」など、もち米も生産されています。
鳥海山や月山から流れる雪解け水、昼夜の寒暖差、肥沃な大地。
自然の条件が揃っているからこそ、これほどのお米が育つのです。
そして、美味しいお米があるところには、必ず美味しいお酒もあります。
主な酒米の特徴
まずは酒米の種類を紹介します。
◼️出羽燦々(でわさんさん)
山形県オリジナルの酒造好適米。雑味が少なく、香り豊かな味わいに仕上がる。
◼️美山錦(みやまにしき)
シャープなキレと酸味が特徴。東北地方で多く栽培される。
◼️雪女神(ゆきめがみ)
山形県の新しい酒米で、特に大吟醸酒向き。繊細な味わい。
◼️出羽の里(でわのさと)
山形県で開発された酒米。純米酒など幅広い酒質に対応。
◼️山田錦(やまだにしき)
全国的に有名な酒米。香り高く、雑味が少ない。
◼️亀の尾(かめのお)
庄内地方発祥の伝統的な酒米。旨味と個性が強い。
◼️つや姫(つやひめ)
主に食用米だが、純米吟醸酒などに使われることもある。
主な日本酒のタイプとその違い
純米酒、純米吟醸酒、大吟醸酒、生酒、超辛口酒など、よく見かける日本酒のタイプについて、原料や製法、味わいの違いを詳しく解説します。
純米酒(じゅんまいしゅ)
原料:米・米麹・水のみ(醸造アルコール無添加)
特徴:お米本来の旨味やコク、香りがしっかり感じられる。ふくよかな味わいが多い。
精米歩合:規定なし(ただし、多くは70%以下)
味わい:濃醇なものからすっきりしたものまで幅広い。
純米吟醸酒(じゅんまいぎんじょうしゅ)
原料:米・米麹・水のみ
精米歩合:60%以下(米を40%以上削る)
製法:吟醸造り(低温でじっくり発酵)
特徴:クリアでバランスのよい味わい。華やかでフルーティな吟醸香があり、米の旨味も感じられる。
味わい:純米酒よりも軽やかで上品、香りが高い。
大吟醸酒(だいぎんじょうしゅ)
原料:米・米麹・水+醸造アルコール(添加あり)
精米歩合:50%以下(米を半分以上削る)
製法:吟醸造り(低温長期発酵)
特徴:非常にフルーティで華やかな香り、雑味が少なくすっきりした味わい。
味わい:爽やかで繊細。高級酒として位置付けられることが多い。
生酒(なまざけ)
特徴:火入れ(加熱殺菌)を一切行わない日本酒。フレッシュでフルーティな香り、米や水の個性がダイレクトに感じられる。甘口・旨口が多く、微炭酸の爽快感が楽しめることも。
注意点:要冷蔵で鮮度が命。保存や流通に注意が必要。
超辛口酒(ちょうからくちしゅ)
特徴:「超辛口」は日本酒度(甘辛度を示す指標)が+10以上など、非常に辛口に仕上げたタイプ。甘みが少なく、シャープでキレのある飲み口が特徴。
味わい:刺激的な辛さではなく、すっきりとした後味とキレの良さが際立つ。食事と合わせやすい。

各タイプは、原料や精米歩合、製法、火入れの有無、味わいのバランスなどで個性が大きく異なります。好みや食事に合わせて選ぶのがおすすめです。
地酒天国・庄内の酒蔵と銘柄たち
庄内には大小さまざまな酒蔵があり、地元の米と水を使って個性豊かな日本酒を醸造しています。
以下は、代表的な酒蔵とその銘柄です。
鶴岡市
代表的な酒蔵と銘柄
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菊勇・三十六人衆(菊勇株式会社)
華やかな吟醸香とまろやかさが特徴の「三十六人衆」シリーズ。 -
清泉川(株式会社オードヴィ庄内)
日本海に近い庄内砂丘の松林の中で仕込まれる、すっきりとした味わい。 -
上喜元(酒田酒造株式会社)
多彩な酒米を使い分けた、旨味とキレのバランスが良い酒。 -
楯野川(楯の川酒造株式会社)
全量純米大吟醸蔵として知られ、香り高く繊細な味わい。 -
初孫(東北銘醸株式会社)
伝統的な「きもと造り」にこだわった、深みとキレのある味わい。 -
麓井(麓井酒造株式会社)
すべてきもと造りで、冷やでも燗でも楽しめる。 -
松嶺の富士・秘めごと(松山酒造株式会社)
地元向けの清酒を中心に醸造。 -
大山(加藤嘉八郎酒造)
上品な香りとキレの良さが特徴の純米吟醸酒。 -
くどき上手(亀の井酒造)
フルーティーでキレのある吟醸酒が人気。
これらはすべて庄内エリアのスーパーや酒屋で手に入る可能性大!
しかも、720ml(四合瓶)で1,200〜3,000円前後とお手頃な価格帯が多く、
気軽に“ちょっといい酒”を楽しめるのが庄内の魅力なんです。
わたうさぎで楽しむ、庄内晩酌ナイト
わたうさぎでは、キッチンやダイニングスペースでの地酒持ち込みOK!
近くのスーパーでお気に入りの地酒とおつまみを調達して、
庄内の夜をじっくりと味わう「おこもり飲み比べ旅」もおすすめです。
「つや姫のおにぎり × だだちゃ豆 × 日本酒3種飲み比べ」
なんてメニューも、わたうさぎの夜ならでは。
まとめ|庄内で、米と酒に酔う旅を
庄内は、ただの“米どころ・酒どころ”ではありません。
地元の人が日常的に味わっている本物の旨さを、観光客も気軽に楽しめる、
そんな“敷居の低い贅沢”が魅力なんです。
観光地を巡るだけでなく、
地元スーパーを散策して、
その土地の味を持ち帰り、
「自分だけの飲み比べ時間」を楽しむ——
そんな過ごし方こそ、庄内の本当の豊かさに触れる旅なのかもしれません。
ぜひ、あなたも「地酒とおつまみのマリアージュ」を楽しみに、庄内へお越しください🍶
ゲストハウスわたうさぎは、海も山も市街地もほど近い、ちょうど間にあるゲストハウスです。
ゲストハウスわたうさぎを拠点に、つるおか・庄内を存分に楽しんでいってほしいです😊
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