荘銀タクト鶴岡は、山形県鶴岡市にある多目的ホール。
その最大の特徴のひとつが、「生の音の響き」を最大限に活かすための音響設計です。
日本を代表する音響設計事務所「永田音響設計」が手掛け、クラシックから合唱、演劇、講演まで幅広く対応できる、秀逸な空間を生み出しています。
🎧 音響の特徴
1. 永田音響設計によるコンサルティング
日本トップの音響設計事務所「永田音響設計」が、設計から検査測定まで一貫して担当したこだわりの音響。
コンサート専用ホールに匹敵する音響を持ちながら、多目的利用にも対応しています。
2. ワインヤード型の客席配置
客席は段々畑のようにブロック分け+左右非対称のワインヤード型。
この形状が、初期反射音が均一に行き渡り、どの席でも自然で心地よい響きを楽しめる秘密なのだそう。
3. 反射音の工夫
手すり壁に凹凸(リブ)を施して反射音を拡散しています。
壁や天井を曲面で構成し、音が強くなりすぎず柔らかい響きを実現しています。
4. 遮音設計
ロビーとの間に二重扉を設け、外部の音を遮断。
内部の音響体験に集中できる環境を整備。
5. プロセニアムスピーカーの露出設置
昇降装置付きでホール内に設置。
明瞭で自然な拡声を実現し、ジャンルを問わない柔軟性を確保。
👂 座席ごとの音響体験
-
前方中央席:演奏者の音がダイレクトに届き、細やかなニュアンスを堪能。
-
後方中央席:反射音が加わり、厚みと広がりのある響きに。合唱やオーケストラに最適。
-
左右端の席:音のバランスが少し変化するが、舞台全体を見渡せる臨場感あり。
荘銀タクトは「どこに座っても心地よい」ことが特長で、他ホールに比べ座席による差が小さいのも魅力です。
🌍 永田音響設計とは?
日本ではもちろん、外国でも有名で、たくさんのホールを手掛けています。
-
創設者:永田 穂(ながた みのる)
-
設立:1971年創業、1974年法人化
-
代表的ホール:
-
日本:サントリーホール、ミューザ川崎、東京芸術劇場、京都コンサートホール
-
海外:ウォルト・ディズニー・コンサートホール(米)、エルプフィルハーモニー(独)、フィラルモニ・ド・パリ(仏)
-
🔬 設計哲学:「静けさ・良い音・良い響き」
-
静けさ:外部騒音を遮断
-
良い音:自然で明瞭な音像
-
良い響き:心地よく広がる残響
🌍 永田音響設計の「すごさ」
1. 世界中の音楽家から信頼されている
-
サントリーホール(東京)、ウォルト・ディズニー・コンサートホール(ロサンゼルス)、エルプフィルハーモニー(ハンブルク)など、世界の一流ホールを設計。
-
これらのホールは「音楽家にとって一度は演奏したい会場」として憧れの舞台になっているのだそう。
2. 科学と職人技を両立
-
単なる机上設計ではなく、1/10スケールの模型を実際に作り、音を当てて検証する徹底ぶり。
-
建築と音楽、両方の視点から「聴衆の耳にどう届くか」まで設計する。
3. 哲学がある
-
技術だけじゃなく「静けさ・良い音・良い響き」という3つの哲学を掲げている。
-
これは数値の世界じゃなく「人が心地よく音を楽しめるか」を第一に考える設計思想。
-
だからこそ、聴いた瞬間に“自然で心地いい”と感じるホールができあがる。
✨ 荘銀タクト鶴岡と永田音響設計
多目的ホールは普通「どのジャンルにも対応しようとして中途半端」になりがち。
でも、荘銀タクトは永田音響設計が手掛けたことで、クラシック専用ホール級の響きを持ちながら、演劇や講演にも対応できる“奇跡的なバランス”を実現しています。
そして、こうして文字だけで書いても伝わらないのが音響。
ぜひ現地に訪れて、臨場感を体験してみて欲しいです。
🐇 拠点には「ゲストハウスわたうさぎ」を
建築巡りやコンサート鑑賞で鶴岡を訪れるなら、宿泊にはゲストハウスわたうさぎがおすすめ。
-
荘銀タクトからは徒歩圏内
-
世界中の旅行者と出会える交流スペース
-
地元の暮らしを体験しながら、建築や文化を語り合える場
わたうさぎには建築好きなゲストもたくさんいらっしゃいます。
昼は荘銀タクトで建築を体験し、夜はわたうさぎで旅人と語らう。
これこそが、わたうさぎだからこそできる特別な時間です。
🏆 荘銀タクト鶴岡の魅力まとめ
荘銀タクト鶴岡は、
「完璧な残響」よりも、人と音楽が自然につながる空間 を大切にしたホールです。
-
多目的ホールでありながらクラシック専用ホール級の響きを持つ奇跡的なバランス
-
地域文化と音楽を結びつけ、市民に開かれた場所として機能
-
国内外に誇れる音響体験を提供
鶴岡を訪れる際には、ぜひこのホールで“世界水準の響き”を体感してみてください。
今日の記事はここまで。
スキ・フォローうれしいです❤️