先日、関東出身の友人と桜の話をしていたとき。
「桜って、別れの花だよね」
と友人に言われ、……あれ。そうだっけ???
と、なりました。
わたしにとっては
「桜は出会いの花」
だったからです。
「卒業式のとき、咲いてるイメージ」
と彼女は言った。
わたしは
「入学式じゃなくて???」

私にとって、桜はどちらかといえば入学式の花。
ランドセルを背負った子どもと、桜。
辞令をもらった翌日に、花見をする。
鶴岡ではそれが普通だと思っていたから、友人の言葉がすぐに飲み込めなかった。
でも、彼女が言うには、
「桜をモチーフにした歌は別れの歌でしょ?」
というわけだ。
「たしかに!」笑
同じ花なのに。同じ国に住んでいるのに。桜の意味が、こんなにも違う。
鶴岡の桜は、4月中旬ごろに咲く。近年は温暖化の影響で少しずつ早くなっていて、2026年の鶴岡公園の開花予想は4月2日だ(つるおか観光ナビ・3月27日時点)。
卒業式はとっくに終わっている。
入学式と、ちょうど重なる。
だから私の中で、桜はずっと「出会いの花」だった。
でも、関東ではもっと早く桜が咲く。
たしかに3月の卒業式シーズンに咲く花なのだろう。
言われてみれば、桜の歌は別れの歌が多い。
あの儚さ、散り際のもの悲しさが、卒業と重なるのか。
考えたら当たり前のことのようだが、いまのいままで気づかなかった。
こんな時、ふと思う、歳をとるのも悪くない。
若い頃には気づけなかったことに気付けたりするから。
東北の冬は長い。雪が積もって、風が冷たくて、灰色の空が何ヶ月もつづく。
その先に桜が咲くから、「あ、春が来た」の重さが、たぶんまったく違う。
待ち望んでいた東北の春は、私たちを思いの外浮き足出させているのだろう。
さくらはその象徴のようでもある。
そしてもうひとつ、気づいてしまったこと。
桜が悲しい花だと知らないまま大人になった私たちは、もしかしたら・・・
桜を悲しい花だと認識して生きてきた大人よりも、ほんの少しだけ、幸せなのかもしれない。
鶴岡の桜スポット
鶴岡市内には13か所の桜スポットがある。4月中旬の市街地から、5月上旬の山あいまで、約1か月かけて春を追いかけることができる。

4月中旬ごろ
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①鶴岡公園(馬場町) 日本さくら名所100選。730本のソメイヨシノ・シダレザクラ・ヤエザクラ。ぼんぼりの明かりがお堀に映る夜景は幻想的で、夜店も毎晩出る。朝・昼・夜で別の顔を見せる。
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②大山公園(大山) 尾浦城跡の公園に700本。ソメイヨシノ・ヤエザクラ・シダレザクラなど。眺望台からの景色が絶景。
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③赤川土手沿い(大宝寺) 1.5kmの桜並木に250本。ドライブコースとしても人気で、車窓から桜を楽しめる。
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④藤島歴史公園(藤島) 30本。早咲きの河津桜と遅咲きの八重桜があり、長期間さまざまな種類の桜を観賞できる。
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⑤東田川文化記念館(藤島) 旧東田川郡役所の周囲に20本。ベニシダレ・シダレザクラ・エヒガンザクラ・ソメイヨシノなど。
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⑦松ヶ岡開墾場(松ヶ岡) 庄内藩士が拓いた国指定史跡に30本のソメイヨシノ。夜桜イベント「サムライシルクナイト」も開催。
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⑧羽黒山大鳥居(手向) 出羽三山の大鳥居と主峰月山を背景に10本のソメイヨシノ。撮影スポットとして人気。
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⑩やすらぎ公園(松ヶ岡) 赤川岸沿い1.5kmに30本。映画のロケ地ともなった。
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⑬温海川河畔(あつみ温泉) 川面に垂れ映える130本のソメイヨシノ。足湯に入りながら花見ができる。ライトアップあり。

5月上旬ごろ
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⑥玉川寺(玉川) 国名勝の庭園を持つ「花の寺」に10本。シダレザクラ・ヤエザクラ・カスミザクラ・ヤマザクラ。お抹茶とともに庭を愛でる贅沢な時間。拝観料:大人400円。
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⑨蝦夷館公園(手向) 羽黒山門前の縄文人住居跡に200本の八重桜。
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⑪行沢の山桜(行沢) 映画のロケ地にもなった一本桜。ヤマザクラ1本の存在感が圧倒的。地域の人々が守り続けている。
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⑫七五三掛桜(大網・湯殿山注連寺) 弘法大師ゆかりの樹齢約200年のカスミザクラ。市の天然記念物。出羽三山の霊場で見る桜は別格の雰囲気がある。

詳細マップはつるおか観光ナビでどうぞ。
東北の遅い春に合わせて、来てみてください。
ゲストハウスわたうさぎで、お待ちしています。
今日の記事はここまで。
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