今回は、春から夏にかけて滑走できる“奇跡の雪山”・月山(がっさん)でのスキー登山について、実際のルート、装備、楽しみ方、そして下山後のお楽しみまで、地元目線でじっくりご紹介します。
春山登山とバックカントリースキー、どちらもこよなく愛する“山ラー”さんにとって、月山はまさに聖地。
この記事を読めば、次の山行の候補がきっと見つかります。
月山とは?春スキーの聖地としての魅力
月山は山形県のほぼ中央、標高1,984mを誇る出羽三山のひとつ。古くから山岳信仰の対象で、山頂には月山神社が鎮座します。そんな由緒ある山が、春から夏にかけて“滑れる山”に変わるのです。
月山のスキーシーズン(2025年)
オープン日:2025年4月11日(金)
滑走可能期間:〜7月初旬(雪の状況により変動)
リフト運行時間:8:00〜16:30
リフト料金:1回券1,000円/1日券5,800円
この時期に滑れるスキー場は全国的にも非常に珍しく、バックカントリー派にとっては聖地とも呼べる存在です。
月山スキー登山の魅力|こんな体験ができる!
1. 圧倒的な積雪量で、6月でも滑れる!
月山は豪雪地帯・山形県西川町にあり、春でも雪がたっぷり残っています。
4月〜7月にかけて、ゲレンデとは違った“自然の雪原”を滑る非日常体験が魅力です。
2. リフト+稜線歩き=最強ルート設計
月山ペアリフトで標高を一気に稼ぎ、姥ヶ岳経由で月山山頂を目指す人気コース。
稜線からは360度パノラマが広がり、鳥海山、日本海まで見渡せる日もあります。
マップはこちらのサイトがわかりやすいです。
月山スキー場の詳細はこちら
3. 山全体が“自分のゲレンデ”に!
整備されたコースはなく、山そのものを滑るのが月山スタイル。
ルートは以下のような選択肢があります:
東斜面「月見ヶ原」:広く滑りやすく、人気No.1
牛首〜姥沢小屋裏:森林と開けた斜面のバランスが◎
西斜面:やや腐りやすいが、雪景と夕日が最高!
モデルコース紹介|所要時間・行動の流れ
おすすめルート:月山山頂ピストン+滑走
姥沢駐車場(駐車料金1,000円)からスタート
月山スキーセンターでリフト券購入
ペアリフトで姥ヶ岳(1,670m)へ
稜線を歩いて月山山頂(1,984m)へ登頂
状況に応じて滑走ルートを選び下山
所要時間:約4〜5時間(休憩・撮影込み)
スキー登山に必要な装備まとめ(春〜初夏編)
春山は気温差・雪崩・日差しなど注意点多数。装備選びが命を守ります。
▼必携装備一覧
安全装備:ビーコン、プローブ、ショベル
滑走+登行用具:スキー/スノボ、スキンまたはスノーシュー
ウェア類:ゴアテックス等の防水アウター、インナー、予備グローブ・ゴーグル
保護具:サングラス、日焼け止め、ヘルメット
行動食・水:最低1リットル、水場なし
地図アプリ+登山届:YAMAP、ヤマレコなどをオフライン保存推奨
月山の雪質と滑走感|季節で変化する“滑り心地”
4〜5月:ザラメ状で安定感あり、滑りやすくスピードも出る
6月以降:腐りやすいエリアもあるが、早朝は締まっていて◎
東斜面がおすすめ:一日を通して雪質が比較的安定
「春の雪は一瞬で変わる」
これが月山での“読み”の面白さでもあります。
安全に楽しむためのポイント(バックカントリー初心者必読)
初心者は必ずガイドツアーを利用する
雪質・天気・ルート情報は毎朝チェック
単独行動は避けて、複数人での山行が基本
登山届は必ず提出(紙でもアプリでもOK)
滑走前のビーコンチェックは必須!
宿泊するなら「わたうさぎ」がおすすめ!
月山登山やスキーを存分に楽しむためには、前泊や下山後の宿も重要です。
鶴岡市内にある【ゲストハウスわたうさぎ】は、山好きが集まるアットホームな宿。早朝出発にも対応し、温かいお布団と心地よい空間で旅の疲れを癒します。
わたうさぎは、日本100名山の「月山」「鳥海山」のちょうど間にある宿泊施設です。
チェックアウトはフリーとなっているので、早朝の出発でも安心。
全国から山好きがあつまる宿泊施設です。
まとめ|“春スキーの楽園”月山へ、次の山旅を!
月山はとても雪深いため、本来のウィンタースポーツのシーズンは立ち入ることができないため、スキー場開きが例年4月中旬頃。これから7月くらいまでがオンシーズンとなっている、全国でもめずらしい山なんです。
スキーやスノーボードを楽しむ人や、冬山登山、バックカントリーを春から夏にかけて楽しめるため、たくさんの方が全国から集まってきます。
登山とスキーが同時に楽しめる日本屈指のフィールドをぜひ楽しんで行ってほしいです。
次の山旅は、滑って登って癒される――そんな“トリプル体験”の月山で決まりです!
今日の記事はここまで。
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