今回は、「語るなかれ」の言葉で知られる湯殿山神社の魅力と、2025年の開山情報、そして近隣にあるわたうさぎからのアクセスやおすすめの過ごし方をご紹介します。
湯殿山神社とは?—「語るなかれ」の聖域
山形県鶴岡市にある湯殿山神社本宮は、出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)のひとつに数えられる霊山であり、今なお修験の地として多くの人々に敬われています。
湯殿山神社の最大の特徴は、神社でありながら一般的な社殿が存在しないこと。そして、参拝方法や境内の様子については「語るなかれ、聞くなかれ」とされており、詳細は語られることなく、訪れた人のみがその神秘に触れることを許されています。
五感で感じる信仰の原点。その空気感は、言葉にするよりも、自らの体で体験することにこそ意味があるのです。
実際に足を運んだ人にしか知り得ない魅力が、ここには確かに存在します。多くを語られないからこそ、現地での体験そのものが特別な記憶となって残るのです。
2025年の開山情報とアクセス方法
湯殿山神社本宮は、冬期(11月上旬〜5月中旬頃)閉山しており、例年6月1日に開山し、毎年開催される開山祭には多くの参拝客が訪れます。
本宮へは自家用車では入れず、湯殿山レストハウス(駐車場)から専用の有料バスで向かいます。(時間があれば、歩いて行くことも可能です)レストハウスまでは鶴岡市中心部から車で約50分。そこからバスで約10分ほどで神域に到着します。
🚌 レストハウス駐車場:無料
🚐 有料バス:往復大人500円(2024年実績)
🙏 参拝料:500円(白衣の貸出込み)
天候により運行が変更されることもあるため、当日の確認がおすすめです。
また、湯殿山レストハウスまでの交通手段は、つるおか観光ライナーがおすすめです。
羽黒山と湯殿山を結ぶ市内各地から湯殿山レストハウスま便利なバスで、期間限定で運行しています。


また、湯殿山レストハウスまでの交通手段は、地元の観光タクシーを利用するという選択肢もあります。
「湯殿号」という観光乗合タクシーがあり、鶴岡市内各地から湯殿山レストハウスまでをつなぐ交通手段として利用されています(※事前予約制・運行日限定)。
こちらは利用期間も少し長めなのでぜひご利用ください。


こうした地域の交通サービスを活用すれば、公共交通でのアクセスが難しい方も、より安心して参拝できます。
最新の運行情報は、庄内交通または鶴岡市観光協会のホームページをご確認ください。
湯殿山神社は山中深くにあるため、アクセスはやや大変に感じるかもしれません。
ですが、その「なかなか行けない場所」であることが、かえって訪れる価値を高めているんです。
湯殿山で体感する「自然とつながる旅」
湯殿山神社本宮では、訪れた人々が、言葉では表せない不思議な感覚や安らぎを得ると言われています。
開山直後の時期は、雪解け水が流れ、新緑が美しく輝く絶好のシーズン。厳かな空気と静寂の中、足を進めるごとに心が整っていくような感覚を味わえます。
写真やSNSでは伝えられない、リアルな「場の力」。それを体験できるのが湯殿山最大の魅力です。
湯殿山参籠所「神の湯」— ここでしか体験できない、神様の湯での禊ぎ
湯殿山本宮の参道に鎮座する「丹生水上神社」には、水の神様が祀られており、源泉温度18度の珍しい二酸化炭素鉱泉が湧き出しています。この鉱泉は、「湯殿山参籠所・神の湯」の源泉でもあり、訪れる人々に心身の浄化と癒しをもたらします。
浴室には、天照大神の妹神とされる「丹生都日女神(にうつひめのかみ)」が祀られ、やさしいパワーに満ちた御神湯として、訪れる人々を静かに包み込んでくれます。
入浴前には浴室内の神棚に一礼し、敬意をもって湯をいただく—それはまさに神様のもとで行う禊ぎのような時間。湯殿山信仰における「生まれ変わり」の象徴として、多くの参拝者に愛されています。
効能: 高血圧、婦人病、神経病、胃腸病、糖尿病、肥満症、動脈硬化、慢性皮膚病、疲労回復
※急性疾患(特に発熱時)、腎不全、呼吸不全の方は入浴をご遠慮ください。
ご利用時間: 7:00~22:00(宿泊者)/9:00~15:00(日帰り)
場所: 地下1階(男女別、湯船は4〜5名程度)
※シャワー・洗い場はございません。1階浴場をご利用ください。
※タオルの備え付けはなく、持参または500円でご購入ください。
日帰り入浴料: 1,000円
湯殿山と一緒にめぐりたい羽黒山・月山
出羽三山のもう二つ、羽黒山・月山も、それぞれに魅力あふれるスポット。羽黒山は一年を通じて参拝可能で、杉並木の石段(2446段)や五重塔が人気です。月山は7月から登山シーズンとなり、湯殿山と同じく本格的な修験のルートでもあります。
三山をすべて巡る「三関三度(さんかんさんど)」は、生まれ変わりの旅として古くから信仰されてきました。
ゲストハウスわたうさぎから湯殿山へ—おすすめの滞在プラン
わたしの運営する「ゲストハウスわたうさぎ」は、鶴岡駅から羽黒山方面のバス停の近くにあり、月山・羽黒山・湯殿山のちょうど中間に位置するため、出羽三山めぐりの拠点としてぴったりです。
自由に使えるキッチンや冷蔵庫
静かで落ち着いたロケーション
ひとり旅の旅行者が集うドミトリーの宿
「せっかく庄内に来たから、数日滞在してのんびり過ごしたい」
「自宅にいるような感覚で過ごしたい」
そんな方には、連泊でのご滞在がおすすめ。
とくに湯殿山は朝の光が差し込む時間帯が格別なので、早朝に出発できるよう前泊するのも◎
まとめ
湯殿山神社の参拝は、ただの観光ではない、「自分を見つめ直す旅」として、人気です。
一年の中でもほんの5ヶ月しか参拝できない幻の神社です。
かなりの山奥にひっそりと在る、湯殿山神社は、車がなければ絶対にいけません。公共の交通機関も開山されている期間しか運行しておりませんので、自家用車、もしくはレンタカーで行かれるのがおすすめです。
が、旅行者はやはり鶴岡観光ライナーや、湯殿号をご利用になるのがおすすめです。
湯殿山神社は、静かで力強くて、どこか懐かしい。
その空気を肌で感じたとき、きっと「また来たい」と思える場所になるはずです。
今年は、神の山で心を整える時間を、ぜひ体験してみてほしいです❣️
そして、その旅の拠点にはぜひ「ゲストハウスわたうさぎ」で休息を取っていただけたらと思います。
ゲストハウスわたうさぎは、海も山も市街地もほど近い、ちょうど間にあるゲストハウスです。
ゲストハウスわたうさぎを拠点に、つるおか・庄内を存分に楽しんでいってほしいです😊
地元山形、地元鶴岡、地元庄内の魅力も発信しています。
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