夏の庄内を旅するなら、ぜひ一度は味わってほしいものがあります。
それが「だだちゃ豆(だだちゃまめ)」──鶴岡が誇る、“幻の枝豆”とも言われるご当地グルメです。
🌱だだちゃ豆ってなに?
「だだちゃ」とは、庄内地方の方言で「お父さん」のこと。
つまり、“おとうちゃん豆”という、なんとも親しみやすい名前の枝豆なんです。
見た目はちょっぴりゴツめ、うぶ毛が茶色っぽくて、他の枝豆よりもずっしり。
でもその味はというと……一口で世界が変わるほど濃厚!
茹でた瞬間から立ちのぼる香ばしい香りと、栗のような甘さ。
何粒食べても、止まらない。
それが、だだちゃ豆の魔法です。
📜だだちゃ豆のルーツは、江戸時代。
だだちゃ豆は、実は庄内藩の時代から続く在来種。
農家さんたちが、毎年自分の畑からタネを採って、大切に守り継いできました。
しかもこの豆、鶴岡の風土でしか、あの香りと味は出せないと言われています。
特に「白山(しらやま)」や「羽黒(はぐろ)」地域で育ったものが最高級とされ、「本場の本場」と呼ばれるほど。
それほどまでに、だだちゃ豆は土地と気候に寄り添って生きてきた豆なんです。
🏡名前の由来に、ほっこり。
その昔、お殿様が「この枝豆はどこの豆だ?」と尋ねたところ、家来がこう答えたそうです。
「だだちゃの畑でとれた豆でございます」
この素朴なひと言が、いつしか「だだちゃ豆」という名になり、今に続いているとか。
なんとも庄内らしい、あたたかいエピソードですね。
🍳さちこさん直伝|だだちゃ豆のいちばんおいしい茹で方
庄内の夏の味覚といえば、だだちゃ豆。
実はこの豆、茹で方ひとつで香りも甘みもまるで違うんです。
“さちこ流”おいしさ引き出すレシピをご紹介します🌿
🧂1|塩もみが勝負のカギ!
まずは豆を洗って、大さじ2ほどの塩でしっかり揉みます。
これでうぶ毛が取れて、茹でたときに鮮やかな緑色に!
香りや甘みもグッと引き立つ、大切な下処理です。
💧2|塩は洗い流さず、そのまま鍋へ!
塩もみしたあとは洗わずに、そのまま鍋に投入。
ここ、見落としがちだけど大事なポイント!
塩が豆の表面に残ることで、茹で上がりにちょうどいい塩加減になります。
🫗3|水は“ひたひた”が基本!
鍋に入れた豆がちょうど隠れるくらいまで、水を加えます。
🌟ここで注意!
水を入れすぎると、豆の風味や香りが水に逃げてしまうのでNG⚠️
あくまで“ひたひた”がベスト。
🔥4|水から火にかけ、沸騰したら硬さチェック
火にかけて、じわじわと沸騰させていきます。
この“水からスタート”する加熱が、豆の甘さと香りをしっかり引き出すコツ。
沸騰してから3〜4分を目安に、味見しながら好みの硬さで火を止めます。
茹ですぎ注意!!
🌀5|すぐにザルへ、手早く冷ます!
茹で上がったら、すぐにザルにあげてお湯を切り、団扇などで一気に冷まします。
余熱で火が入りすぎるのを防ぐと同時に、
豆の香りと甘みをギュッと閉じ込めるラストステップ。
✨ワンポイント
だだちゃ豆のいちばんおいしい瞬間は、茹でたて5分以内!
口に入れた瞬間、「え、なにこの香り!?」ってなるから(笑)
塩もみ、ひたひたの水、水から茹でて、即冷ます。
これが、わたしの毎年欠かせない夏の台所ルーティンです。
🍺おすすめの食べ方
茹でたてをそのままパクリ。お塩ちょい足しでビール泥棒🍺
豆ごはんにすればお弁当やおにぎりにぴったり🍙
粗くつぶして冷製スープにも。クリームなしでも驚きのコク!
🛍️だだちゃ豆が買える場所(鶴岡市内)
「食べてみたい!」と思った方は、鶴岡の産直をチェックしてみてください👇
◉モント・アール(鶴岡駅前)
駅チカで便利な産直。
農家さんが朝に採ってきたばかりのだだちゃ豆がずらりと並びます。
鮮度が命なので、朝イチの来店がおすすめ!
📍鶴岡市末広町5-22(庄交ビル1F)
🕘 9:00〜18:00
◉庄内観光物産館(布目)
だだちゃ豆の生豆はもちろん、冷凍タイプやお菓子・スイーツもそろう、庄内土産の宝庫!
豆の風味を生かした「だだちゃ豆ソフトクリーム」も大人気です♪
📍鶴岡市布目中通80-1
🕘 8:30〜17:30
🍽️地元の飲食店でも味わえる♪
旬の時期(7〜9月)には、鶴岡市内の和食店や居酒屋、旅館の夕食などでも「だだちゃ豆の塩ゆで」や「豆ごはん」が登場します。
料理人たちは「茹でたて5分が勝負」と言うほど、香りと甘みを逃さない調理法にこだわり、季節の一皿として提供してくれます。
旅の途中、ふらっと立ち寄ったお店で、思わぬ“豆のごちそう”に出会えるかもしれませんよ。
まとめ
✨庄内の夏、“おとうちゃん豆”しか勝たん❣️
今日の記事はここまで。
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ゲストハウスわたうさぎを拠点に、つるおか・庄内を存分に楽しんでいってほしいです😊
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