鶴岡のまちから車で40分。
出羽三山のひとつ、湯殿山のふもとにあるスキー場には、冬になると全国からスキーヤーが集まってくる。
派手なリゾートではない。
大きなホテルや温泉もない。
けれど、この場所には“わざわざここへ来たい”と思わせる何かがある。
その理由はただひとつ。
「さぶろうさん」に会うこと。
スキー界のレジェンド、渡辺三郎さん
湯殿山スキー場を訪れる人の多くが口にする名前がある。
「さぶろうさん」——そう呼ばれて親しまれているのが、元モーグル日本代表の渡辺三郎さんだ。
若いころから世界を舞台に戦ってきたトップアスリートで、現役引退後も長年コーチとして活動。
今では全国のスキー愛好家から「会いたい先生」として知られている。
けれど、実際に会ってみると驚くほど気さく。
ゲレンデではいつも笑顔で、子どもにも大人にも分けへだてなく笑顔を振りまいてくれる。
そんな人柄が、多くのファンを惹きつけている。
湯殿山では、繰り返しさぶろうさんのお姿を見に来る常連も多い。
遠く関西や関東から通う人もいるほどだ。
技術を学びに来る人もいれば、ただ“あの人に会いたくて”やってくる人もいる。
湯殿山の静かな雪の中、彼の存在そのものがこのゲレンデのあたたかさをつくっている。
なぜ、湯殿山なのか
全国のスキー場を知る渡辺三郎さんが、なぜ鶴岡・湯殿山を拠点に選んだのか。
理由を聞くと、彼は少し笑ってこう答える。
「ここはね、雪が“生きてる”んですよ。」
出羽三山のひとつ・湯殿山は、古くから山そのものがご神体として信仰されてきた場所。
自然が厳しいぶん、雪も繊細で、日によって表情がまるで違う。
「自然を相手にするって、そういうこと。
毎日が同じじゃないからこそ面白いんです。」
湯殿山には、派手なホテルも観光街もない。
けれど、だからこそ“純粋に雪と向き合える環境”がある。
技術よりも感覚を大切にする彼にとって、この山はまさに理想の教室なのだ。
湯殿山スキー場という舞台
湯殿山スキー場は、鶴岡市街から車で約40分。
標高が高く、雪質は軽くてふわふわ。
滑っているだけで自然と笑顔になれる、
そんな「手の届く非日常」がここにある。
コースは広すぎず、初級者も安心して練習できる。
一方で非圧雪の急斜面もあり、上級者にも人気だ。
そして何より、このゲレンデには“人のあたたかさ”がある。
リフトを降りると、さぶろうさんが笑顔で「いい雪だね!」と声をかけてくれる。
その一言で、寒ささえどこか心地よく感じてしまう。
最近ではスノーパークデザイナー・丸山 淳(まるやまじゅん)さんが手がけた
「R天国」という地形コースも人気。
スキーもスノーボードも、子どもも大人も、同じ雪を共有できる“遊び場”になっている。
湯殿山の雪には、不思議と人を笑顔にする力がある。
その中心に、さぶろうさんのような存在がいるからだろう。
人がつながる場所
湯殿山のゲレンデでは、不思議と人の距離が近くなる。
滑っているうちに自然と声をかけ合い、リフトの上では見知らぬ人同士が笑い合う。
きっかけはいつも、さぶろうさんの存在だ。
彼のまわりには、年齢も住む場所も関係なく、「雪が好き」という気持ちひとつで集まる人たちがいる。
初めて会った人とも、いつのまにか仲間になっている。
そして気づけばまた同じ季節に、同じ場所で再会している。
そんな温かい“つながり”が、この山には息づいている。
「雪はね、人をつなげてくれるんです」
そう言って笑うさぶろうさんの言葉は、
湯殿山という場所の空気そのもののようだ。
湯殿山からの帰り道に寄りたい温泉
たっぷり雪と遊んだあとは、体をゆっくり温めたくなる。
そんなときにおすすめなのが、湯殿山スキー場から車で約20分の場所にある日帰り温泉、
「おばこの里 こまぎ」。
広々とした内湯と、山々を望む露天風呂。
泉質はやわらかく肌ざわりが良いナトリウム塩化物泉で、冷えた手足の先までじんわり温まる。
地元の人が気軽に集まる憩いの場でもあり、旅人にとっては“庄内の暮らし”を感じられる温泉だ。
湯殿山から鶴岡市街へ戻る途中に立ち寄れるロケーションなので、「滑る→浸かる→泊まる」という理想の冬ルートが完成する。
雪のあと、心を休める場所
日が暮れるころ、山を降りて鶴岡のまちへ。
湯殿山から車で40分ほど走ると、古い町並みの中に、静かなたたずまいの宿「わたうさぎ」がある。
ここは、旅人やスキーヤーが『暮らすように泊まり』明日のためにからだを休める場所。
清潔で安全な寝床を低価格で提供して喜んでいただいております。
当期間は8名から20人まで1棟貸切利用も可能です。
スキー合宿、スノーボード合宿の皆さんにもご利用いただいております。
お気軽にお問い合わせください。
アクセスメモ
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湯殿山スキー場(鶴岡市田麦俣六十里山104)
鶴岡駅から車で約40分 -
ゲストハウスわたうさぎ(鶴岡市千石町6-57)
市街地中心・無料駐車場あり・女性旅にも人気
❄️エンディング
湯殿山の雪は、ただ白いだけじゃない。
その一粒一粒に、自然と人とが寄り添ってきた時間が積もっている。
渡辺三郎さんの滑りも、丸山淳さんのつくるR天国も、そして、鶴岡のまちで待っている温もりも。
全部つながって、ひとつの「冬のつるおか」の魅力となっている。
雪に会いに行く旅が、いつのまにか“人に会いに行く旅”になる。
それが、湯殿山の魅力だと思う。
今日の記事はここまで。
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