昨日、ゲストハウスに泊まりにきてくれた青年に、かき氷を振る舞っていた時の話です。
「シロップはいちごしかないけど大丈夫?」と聞くと、その青年が、ふと言いました。
「いちごでいいです。でも、かき氷のシロップって、たしか、ぜんぶ同じ味なんですよね……?」
え。
いちごも、メロンも、レモンも、ブルーハワイも? あの、赤と緑と黄色と青の、あきらかに違うやつが?
「いや、昔テレビかなにかで見た気がするんですけど、うろ覚えで……」
本人も、はっきり覚えているわけではない様子。
これは気になる。というわけで、その場でふたり、スマホ片手に一緒に調べてみることにしたんです😊
1.「無果汁」の四文字に、今さら気づく
検索してみると、出てくる出てくる。「かき氷シロップ 同じ味」で、記事がずらり。どうやら、うろ覚えの話は、あながち間違いでもなさそうなんです。
パッケージを確認してみると、原材料にはフルーツの名前は一つもない!
さらに、よくよくみたらパッケージには「無果汁」と、堂々と書いてある!!!

じゃあ、あの「いちごの味」はどこから来ていたのか。入っているのは、果糖ぶどう糖液糖と、酸味料と、香料と、着色料。つまり、甘い液体に「いちごっぽい香り」と「赤い色」を足しただけ、というわけです。

何十年もだまされていた、というと言いすぎですが。でも、まんまと乗せられていたのは間違いない😅
2.舌より先に、鼻と目がだまされている
気になったので、AI先生にも聞いてみました。
わたしたちが「味」だと思っているものは、じつは舌だけで感じているわけではないそうです。舌が感じる甘い・すっぱいの情報に、鼻がかぐ「香り」と、目が見る「色」が合わさって、脳が勝手に「これはいちごの味だ」と判断している。
しかも、その判断は、舌よりも香りのほうがずっと大きいのだとか。
だから、赤くていちごの香りがすれば、脳は「いちご」と信じ込む。中身がまったく同じでも、です。
うそだと思うなら、鼻をつまんで食べてみてください。たぶん、どのシロップも「ただ甘い氷」になるはずです。
人間の舌って、けっこう頼りない。というか、思い込みって、こわい。
3.ついでに、かき氷そのものを調べてみたら
シロップの正体がわかって、すっかり火がついてしまいました。こうなると、かき氷そのものが気になってくる。
で、さらに調べてみて、また驚いたんです。
かき氷って、なんと千年以上も前から食べられていたみたいです!
平安時代、あの清少納言が『枕草子』に書いているんです。
「削り氷(けずりひ)にあまづら入れて、あたらしき金鋺(かなまり)に入れたる」
と紹介されているそうです。削った氷に、あまづら(ツタの樹液を煮詰めた、昔の甘い蜜)をかけて、真新しい金属のお椀に盛る。つまり、平安のかき氷ですよね。
ただし、当時の氷はとんでもない贅沢品。冷凍庫なんてない時代ですから、冬にできた天然の氷を「氷室(ひむろ)」に大事にしまって、夏まで保たせる。それを口にできるのは、貴族くらいのもの。清少納言も「上品なもの(あてなるもの)」として挙げているそうです。今のわたしたちは、コンビニで数百円。いい時代になったものです😅
ついでに語源も。
「かき氷」は、東京あたりの「ぶっかきごおり」から来ているのだとか。関西では「かちわり」とも言うそうです。
そして、いちばん「へえ!」と声が出たのがこれ。7月25日は「かき氷の日」なんです。
「な(7)つ(2)ごおり(5)=夏氷」の語呂合わせもあるんですが、もうひとつの由来がすごい。1933年のこの日、山形市で40.8℃という、当時の日本最高気温を記録したから、なんだそうです。
山形。わたうさぎの、おひざもと。かき氷の記念日が、まさかの地元がらみだったとは。なんだか誇らしいような、暑いのはもう勘弁してほしいような😝
じつは、外国のかき氷の話も調べてみたんですが——これがまた奥が深い。台湾も、韓国も、ハワイも、それぞれ自慢のかき氷があって、書き出したら止まらなくなってしまいました。長くなるので、そっちはまた別の日に。楽しみにしていてください😊
わたしたちは、けっこう「色と香り」で決めている
最近ではいろんな種類のシロップがあって、もちろん果汁が入っているものもあります。
ですが、昔ながらの色つきシロップが「香りと色」でできているのは本当です。そして、中身は同じでも、色と香りが違うだけで、人はちゃんと「違う味」と信じて、自分の好きな味を選んでいる気になっている。
いやはや。人って、意外と簡単にだまされちゃってるんだなぁ、と、あらためて再確認しました。しかも、何十年も、まんまと😅
わたしたちの感覚って、複雑なようで、あんがい単純なのかもしれません。なんだか人間が愛おしくなってきて面白かったです。

まとめ
これだからゲストハウスはたのしい!日々、たくさんの出会いがあり、さらに、お客様から学びや、気づきが本当に面白い!
ゲストハウスわたうさぎは、基本セルフチェックインの自由なスタイルのゲストハウスです。本来は、スタッフが常駐していなくても成立する、シンプルでスマートな宿です。
ですが、できる限りゲストとお会いできるようになるべく時間を作るようにしています。世界中からたくさんのゲストをお迎えし、たくさんの方とおしゃべりをするのがとっても楽しいし励みになっています。
ゲスト同士の交流も盛んに行われているようです。
ゲストハウスわたうさぎは、ホテルや旅館と違い、過度なサービスはありません。ですが、人との交流を楽しんでいただけるように工夫しています。ぜひ一期一会を楽しんでいただきたいと思っています。
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