先日、岐阜からいらしたゲストさんに、お土産をいただきました。
オオサンショウウオ(大山椒魚/おおさんしょううお)のキーホルダー。
正直、最初は「なぜ山椒魚…?」と思いました😅
でも、話を聞いているうちに、そのキーホルダーが急に面白いものに見えてきたんです。
このゲストさん、去年も泊まってくださったリピーターの方。
「うちの近所にね」と話し始めたその内容が、庄内で暮らすわたしには想像もつかないものでした。
近所の川に、1mの“主”がいるらしい
「近所の川に、1mを超える野良のオオサンショウウオがいるんですよ」
……野良の、1m。
わたしはしばらく、頭の中で映像がつくれませんでした。
だって、1mですよ。しかも川に、ふつうにいる。
あとで調べて知ったのですが、オオサンショウウオは世界最大級の両生類なんだそうです。
そして、とても長生き。飼育下では50年以上生きた記録もあるとか。
人間より長生きするかもしれない生き物が、近所の川の岩陰にぬぼーっといる。
岐阜って、そういう土地なんですね。
ちょっとうらやましくなりました。
百聞は一見にしかず。
ちょうど、岐阜で本物のオオサンショウウオを調査している動画を見つけました。
これが、あの“主”です👇
これ、じつは“国の宝”。特別天然記念物なんです
さらに調べて驚いたのが、オオサンショウウオの「格」です。
なんと、特別天然記念物。
天然記念物のなかでも、とくに大事なものだけが指定される、別格の枠です。
仲間はトキ、コウノトリ、アマミノクロウサギ。1952年からずっとこの扱い。
つまり、あのゲストさんの近所の川には、日本の生き物のなかでもトップクラスの“スター”が、当たり前の顔で暮らしているということ。
キーホルダーのモデルが、まさかそんな大物だったとは。
急にありがたく見えてきました😝
同じ顔なのに、かたや宝・かたや駆除対象?
ここからが、いちばん「へえ!」と思った話です。
このオオサンショウウオ、じつはよく似た“にせもの”がいます。
中国から持ち込まれた、チュウゴクオオサンショウウオ。
見た目はそっくり。でも、こちらは在来のオオサンショウウオと交雑してしまうんです。
しかも外来のほうが活発で、繁殖場所を独占して在来種を追い出してしまう、とも言われています。
京都のある川では、この交雑がかなり進んでしまったそうです。
そんな事情もあって、2024年から、外来のオオサンショウウオや交雑した個体は「特定外来生物」に指定されました。
同じような顔をしているのに、かたや国の宝、かたや駆除の対象。
生まれがどちらか、それだけで立場がまるっきり逆になる。
なんだか、複雑な世界です。
サンショウウオは48種。しかも庄内にいた!
もうひとつ、調べていて素直に驚いたこと。
山椒魚って、種類がめちゃくちゃ多いんです。
大きいオオサンショウウオとは別に、10cmくらいの小さなサンショウウオがいて、日本だけで48種もいるそうです。しかもこの数、今も増え続けているというから驚きます。
で、ここでもう一段びっくりしました。
その小さいサンショウウオの一種、トウホクサンショウウオが、なんと庄内にいるんです。
林道脇の水たまりを繁殖に使っている、という記録まであるらしい。
岐阜の川の“主”に驚いていたら、その仲間は、まさかの足元にいた。
灯台下暗しとは、このことかしら😅
(ちなみに大きいオオサンショウウオのほうは西日本だけで、庄内にはいないそうです。念のため)
知らなきゃ一生見なかった。いつか岐阜へ会いに行きたい
この出会いがなかったら、わたしはたぶん、一生オオサンショウウオについて調べることはなかったと思います。
こんなふうに、ゲストのみなさんとの何気ない会話から知ることが、本当にたくさんあるんです。
これだから、民泊っておもしろい。心からそう思います。
知らないままだったら、一生見ることのなかった大山椒。
でも、知ってしまったからには、一度くらいは見てみたい。
岐阜はちょっと遠いけど。
そのうち、行きたいなぁ。
まとめ
これだからゲストハウスはたのしい!
わたうさぎは、セルフチェックインの自由な宿です。
過度なおもてなしはありません。そのぶん、肩の力を抜いて、旅人同士の一期一会を楽しんでもらえたら。
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